人口10億人を超えるアジアの大国インド。
近い将来中国を超えて世界最大の人口になること言われているこの国は、海外旅行の目的地としても人気があります。
インドにビジネスを展開する起業も多く、今現在アジアの中でも注目の集まるインドですが、まだまだ発展途上の国であり、旅行するには不安を感じる人も少なくありません。
そこで今回は、インドの治安について解説した上で、旅行を行う際の注意点についても解説します。
目次
インドの治安状況について

インドの治安については、2008年にインドのムンバイで起きたテロ事件では複数の死者・負傷者を出しており、また女性に対する性的暴力のニュースなど、何かと物騒な情報を耳にします。
テロが起きてからすでに10年以上が経ちますが、今現在のインドの治安はどうなのでしょうか?
パキスタンとの外交関係は未だに改善されず
インドはパキスタンと国境を有していますが、この両国は以前より非常に関係が悪く国境付近ではしばしば争いが生じています。
2019年に入っても、インドとパキスタンの両国が領有権を争うカシミール地方においてテロが発生しており、数十人の死者を出しています。
テロの原因についても互いが互いを非難する一方で解決の糸口は見えず、今後も争いが生じる可能性は否定できません。
パキスタンには過激派テロ組織もおり、この集団がインドに対して攻撃を仕掛けるというケースが多く、パキスタンとの国境付近は非常に危険です。
女性に対する襲撃事件が後を絶たない
インドでは女性に対する犯罪のニュースを頻繁に耳にします。
2012年に起きたインド集団強姦事件は世界に衝撃を与えました。
その後も女性に対する暴行事件は後を絶たず、成人女性だけでなく少女に対しても危害を加えるという犯罪も勃発しています。
外務省発表のインドの治安について
日本国外務省によるインドの治安状況については、外務省ホームページで確認することができます。
各国の各地域における危険状況を細かく評価しているので、インド旅行を計画している方は一度確認しておきましょう。
危険度については1~4段階で評価されており、レベル4が最も危険な地域とされ、即時退避が必要な地域となっています。
上記でも解説のように、パキスタンと領有権を争っているカシミール地域は危険レベル4となっており、絶対に立ち寄ってはいけません。
その他、危険レベル3(渡航中止勧告レベル)の地域としてスリナガル近郊が挙げられ、レベル2(不要不急の渡航注意)の地域としてラダック地域が挙げられます。
その他の地域はレベル1となっています。
レベル1といっても、「十分注意が必要」というレベルになるので、決して気を抜くことはできません。
治安の良くないインドで注意すべきこと

インドの治安は決して良いとは言えません。
外交問題や暴力などの問題の他にも、インドでは注意すべき点がいくつかあります。
以下、インドに渡航する際に注意すべき点について紹介します。
移動手段
インドでは移動手段としてリキシャというインド風のタクシーのような乗り物と列車を使うのが一般的ですが、それぞれ注意が必要です。
まず、リキシャの使用に際しては乗れる人数が2人までとなっており、乗り心地は決してよくありません。
経済的に移動したい人が利用するのがリキシャですが、ドライバーによってはぼったくりを仕掛けて来る人もいます。
ありえないような金額を平気で要求してくる場合もあるので、注意が必要。
目的地に着いてから料金を聞くとぼったくられる可能性が高いので、まず目的地を告げた上で最初に料金を確認しておきましょう。
もう1つ、インドでの移動手段として列車があります。
インドの電車の乗車風景を見たことがあるでしょうか?
屋根の部分によじ登ったり、身体が完全に外に出た状態で電車に乗っているという光景が有名ですが、実はインドの列車には座席のクラスが決まっており、クラスによって車内の環境も変わってきます。
もっとも高いクラスでは座席の質や空調も効いており、リラックスした状態で座ることができます。
快適に移動をしたいのであれば、予めクラスの高い座席を予約しておきましょう。
環境・衛生問題
インドは世界でもトップクラスの人口を抱えており、目覚ましい進歩を遂げている一方、環境破壊も深刻です。
数年前、中国でPM2.5という物質の飛散が問題となっていましたが、実はインドも引けを取らないレベルとなっており、特に首都ニューデリー周辺は景色がぼやけるほど空気が濁っています。
何も対策をしないで行くと身体を壊す可能性が高いので、必ずインドに行く際にはマスクをしておきましょう。
可能であれば、PM2.5も防ぐことができるようなマスクが日本でも販売されているので、こうしたマスクを使うことをおすすめします。
また、インドは衛生環境もまだまだ整っていません。
特に飲み水には注意が必要であり、水道の水を飲むとお腹を壊す可能性があります。
水を飲む際には、必ずミネラルウォーターを購入するようにしましょう。
宗教観
インドはヒンズー教が国教となっていますが、この点にも注意が必要です。
ヒンズー教では牛は神の化身と考えられており、食べることはもちろん、雑な扱いをすることも禁止されています。
街中には「野良牛」と呼ばれる牛がたくさんおり、これらの牛は人から攻撃されないことを知っているため、食べ物を奪いにきたりする場合もあります。
また、女性が肌を過度に露出することは禁止されています。
インドでは女性に対する暴行が問題となっていますが、肌の露出が高いとトラブルに巻き込まれる可能性もあるので、注意しましょう。
インドの治安トラブル対策のために保険に加入する

インドの治安は決して良くありません。
治安問題以外にも環境や衛生問題などで体調を崩す可能性もあり、インドに行く際には何かと注意が必要です。
しかし、どれだけ注意をしても不足の事態というのは避けられないので、そうしたトラブルに対処するために保険に加入しておきましょう。
保険に加入しておけばあらゆるトラブルに対処できる
保険に加入しておくことで、あらゆるトラブルに対処することができます。
もし貴重品をなくしてしまった場合でも保険に加入しておけば補償が適用される場合もあり、また体調を崩して通院、入院するとなると、想定外のコストがかかってしまいます。
医療費に関しても保険でカバーできるので、万が一体調を崩しても安心です。
細かいサポートのある保険を選ぼう
海外旅行保険の種類は様々あり、会社ごと、保険商品ごとで補償の範囲や料金も変わって来ます。
不測の事態に備えるという意味では、なるべく細かい範囲でサポートしてくれる保険に加入しておくと安心です。
細かい補償がある保険であれば、弁護士費用や歯科治療の費用、その他24時間での電話サポートも提供しているので、どのようなトラブルにも対処することができます。
エポスカード
海外旅行用の最強カードとして呼び声が高いのはマルイが発行しているエポスカードです。
エポスカードが旅行用最強カードと言われる理由は次の理由です。
- 年会費が無料
- 海外旅行保険が無条件でついてくる
- 2,000円分ポイントがもらえる
- 旅行の直前でも即日発行できる
条件が良すぎて雑誌で流通系カードの中でおすすめ度1位になっているあたりからも人気の高さが伺えます。
まずエポスカードは年会費が無料なのに海外旅行保険が無料でついてくる(無条件自動付帯)上に作ったらマルイで使える2,000円分のポイントまでついてくる時点で旅行という観点では他のカードを大きく引き離してます。
エポスカードの保険は三井住友海上火災保険が担当し、補償額もしっかりしてます。
トラブルなくインド旅行をするために最善の準備を

インドの治安や注意点について解説してきました。
タージ・マハルやフマユーン廟など、見どころとなる歴史的遺物の多いインドを満喫するには、とにかく事前にしっかりとした準備をしておくことが大事です。
治安トラブルはもちろん、健康管理に対しての準備をしっかりと行いましょう。
荷物の準備や計画をしっかり立てる他にも、保険に加入しておくこともお忘れなく。
海外旅行の目的地としては非常に魅力的な地なので、最高の思い出を作れる様にしましょう。